小型犬の中でもよく見られるようになったビーグル。
白い体に黒や茶色の毛色が魅力的な犬種です。
あの人気漫画のスヌーピーのモデルにもなった小型のハウンドです。
ビーグルの名前の由来について知っていますか?
今回はこんなビーグルの名前の由来と意味や歴史、性格についてまとめてみました。
ビーグルの名前の由来と意味は?

ビーグルの名前の由来は諸説あり、ビーグルという名前になったのは16世紀頃のことです。
エリザベス女王一世の時代にイギリスにはこのタイプのハウンドが2種類いたためで、体が小さいハウンドをビーグルと呼ぶようになりました。
また、フランス語でビーグルとは「小さい」という意味があります。
「大声をだす」という意味や、フランスの古語で「空いた喉」という意味もあります。
野ウサギ狩りをしていたビーグルは吠えたり、鳴き続けながら獲物を追いかける追い鳴きという習性がありました。
ビーグルが大きな声で走りまわっていた様子からこの名前がつけられたようです。
ビーグルの歴史について
ビーグルはハウンドの中でも最も小さい犬種になります。
このハウンドの犬種はきわめて古い歴史をもっていて、ギリシャで紀元前からウサギ狩をしていたハウンドの子孫だと考えられていてます。
ビーグルの祖先犬にあたる犬種は13世紀頃にいたハーリアやイングリッシュ・フォックスハウンドで、容姿や毛色が似ているところからのこの犬種の血を引いていると考えられています。
14世紀ころからウサギ狩りをしているビーグルが確認されていますが、現在の姿とは少し違っていてさらに小型の犬種でした。
ウサギ狩をするときに小さな穴に入ったり、細い道を走ったりできることができ、持久力の高さから猟犬としての地位を築いていました。
当時のビーグルは体調が22㎝ほどで、現在のビーグルの3/2程度でした。
特に小さなビーグルはポケットビーグルと呼ばれ、貴族の間ではポケットビーグルを何頭も所有するなど愛好していたそうです。
19世紀中ごろにパーソン・ハニーウッドという人物がウサギ狩で活躍していたビーグルを洗練したことで、現在の大きさになっています。
現在の大きさになった背景には当時の狩りの流行が影響もありました。
当時の貴族の娯楽であった小動物の狩りから、馬に乗りながら狩りをするキツネ狩りが流行してことで小型のビーグルは姿を消しています。
貴族の娯楽ではなく、農夫らが生活のためにウサギを狩ることができる現在の大きさのビーグルが生き残るようになりました。
その後、19世紀中頃にアメリカにビーグルが輸入されるようになりました。
アメリカの漫画、ビーグルがモデルのスヌーピーが書きはじめられたのはこのころです。
もともとアメリカには同じビーグルという名前のハウンドがいました。
同じ名前のハウンドですが手足の長さが違う別の犬種でした。
輸入されたビーグルはもともといたビーグルに負けず劣らずの人気になり、アメリカケンネルクラブの登録数ランキングのベスト10入りが続く、人気の犬種となって現在に至っています
ビーグルの性格は?

ビーグルは群れで狩りを行っていたことから、明るく社交的で、人や他の犬と遊ぶことも大好きです。
大胆な所もありますが、忍耐強く子供の相手も得意な犬種です。
ただ、興味があるものには集中して追いかけたりすることも・・・
飼い主さんがコントロールできるようにしつけが必要です。
素直で、賢く、穏やかな性格をしているのでしつけには苦労はないでしょう。
探求心が強く、集中力があるところも長所の一つです。
集団行動をしていたことから、一人になることが苦手な犬種です。
長時間のお留守番が苦手なので、留守番をさせるときは飼い主さんの匂いがついたタオルやお気に入りのおもちゃを用意してあげましょう。
まとめ
・ビーグルの名前の由来はイギリスにいた小さな体のハウンドの呼び名。
・フランス語でビーグルは「小さい」「大声を出す」という意味が由来している。
・ビーグルの歴史はギリシャで紀元前からウサギ狩をしていたハウンドの子孫で、当時はのビーグルは体の大きさが現在のビーグルの3/2程度だった。
・19世紀にアメリカに輸入されるようになり、アメリカの漫画のスヌーピーのモデル犬になっている。
・ビーグルの性格は狩りをしていた名残から、人や他の犬と仲良くすることができるが、一人になることは苦手。
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