犬に噛まれた時の処置の仕方とは?感染症や敗血症の病気にかかるの?

犬に噛まれた時の処置の仕方とは?感染症や敗血症の病気にかかる?

愛犬に噛まれた・・ケンカをしている犬の仲裁に入って噛まれてしまった・・

犬に噛まれるなんて考えたくもないことですが、噛まれてしまったときは、傷ができたり、大けがになることも・・

また、野良犬に噛まれるなんてことになると、何かの病気になるんじゃないのか不安になってしまいますよね?

今回はこんな犬に噛まれた時のことについてまとめてみました。

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犬が噛む理由

犬がどうして噛むのか、色々な理由があります。

野生時代の犬と違って、人とともに生活するように改良され進化してきた犬にとっては人に噛みつくということは非常に珍しいことと言えるでしょう。

しかし、犬の噛むという行動は大きなしつけのテーマになるくらい重要なものです。

また犬が人に噛む理由について理解をすることで、犬が人を噛んでしまうということは防げるかもしれません。

犬が噛む理由は・・

社会性が不足している

生後3~13週の子犬時代は社会性を身に着ける大切な時期です。

この時期に家族以外の人を知らない、接触したことがないと、成犬になっても見知らぬしとを見ると、不安やおびえから攻撃的になって噛みつくことがあります。

見なれないものへの恐怖と警戒心

ある程度社会性があっても、黒ずくめの格好をしていたり、かぶり物をしていたりと見慣れない姿に恐怖や警戒心を持ち攻撃的なることもあります

飼い主さんでも、クマの着ぐるみなど、天敵になるような動物の姿で愛犬の前に急に出てくると、匂いを嗅ぐよう余裕もなくなるくらい警戒され噛みつかれることもあります。

自分の縄張りを守ろうとしている

犬には縄張り意識があるため、自分のテリトリーに家族以外の見知らぬ人が入ると、縄張りを侵されたと思い追い払おうと吠えたり、攻撃的になり噛みつくこともあります。

大事なものを守ろうとしている

見知らに人が自分の大事なものに近づくと守ろうとします。

お気に入りのオモチャやぬいぐるみを知らずに触ってしまってしまい噛まれてしまうこともあります。

主従関係ができていない

自分が攻撃的な行動をとれば、飼い主さんが言うことを聞いてくれると、経験的に理解して攻撃的になったり、噛みついたりします。

大きな物音や雷が鳴って反射的に噛んでしまう

犬は大きな音や雷がとても苦手です。

普段は全く攻撃的にならない犬もパニックになったり、興奮状態になってしまい、反射的に噛みついてしまうこともあります。

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噛まれたときの処置の仕方

犬に噛まれたときは愛犬だから大丈夫!!知っている犬だから大丈夫!!

と油断をしてはいけません。

どんなに清潔にしている犬でも口の中や牙には色々な菌を保有しています。

犬に噛まれたときに一番気を付けることは菌が傷口に入ってしまうことです。

傷口に菌が入ってしまうことで腫れや炎症の原因になり傷の治りが遅くなったり、時間がたってから悪化する原因になります。

どんな小さな傷でも病院で受診するようにしましょう。

病院に行く前に傷口を水で洗い流すことで、傷口から菌が入ることを防ぎ、傷口を清潔にします。

 

犬に噛まれても傷がついていない場合でも、内出血を起こしている場合もあります。

傷がついていないからと何も処置をしないまま放っておくと、後から痛み出したり、腫れがひどくなることもあります。

傷なくても炎症を起こしてることがあるので、噛まれたところを冷やすようにしましょう。

また、見た目に傷がなくても皮膚組織が傷んでいることががあります。

傷んだ皮膚組織から菌が入ってしまって、感染症を引き起こいたりすることもあるので、見た目に傷がない場合でも病院で受診するようにしましょう。

 

皮膚を犬の牙が突き破り破り牙が入り込んでしまった状態は傷は、傷口から中に菌が入り込んでいる状態です。

例え小さな傷でも皮膚を犬の牙が突き破っているということは、噛まれた傷口の奥に牙が入り込んでいる状態です。

犬の牙が骨にまで達していることもあります。

血が出ている場合でも、止血よりも菌による感染を防ぐことが重要になります。

バケツなどの中で傷を洗うのではなく、水道やシャワーなどの大量の流水で洗い流すようにしまします。

傷が大きく出血が止まらないときは、傷口をきれいなハンカチやタオルでおさえ、心臓よりも高い位置に傷口を上げて出血を止めるようにします。

感染症、敗血症とは?

犬に噛まれることで考えられる感染症で有名なものは狂犬病があげられます。

しかし、日本では狂犬病ワクチンが義務付けられているため、30年以上も発症した事例が確認されていません。

犬に噛まれても狂犬病を発症することはほぼないと言えますが、狂犬病は感染すると100%の確率で命を落とす病気です。

犬に噛まれたときは、犬の飼い主さんに予防接種の確認を必ずとるようにしてください。

考えられる感染症としては、敗血症破傷風などが考えられます。

敗血症とは

敗血症とは、菌が血中に入り、その菌の毒素により中毒症状を起こすこ感染症で、菌によって起きた中毒症状により2次的に体の様々な臓器で機能障害を引き起こします。

小さな傷でも体に菌が入ってしまうと、菌が増殖し敗血症を発症することがあります。

 

敗血症の初期症状では、意識がおかしく、ぐったりとしているなどの症状が現れます。

また、変なことを言うようになったり、呼吸が速く息切れが現れることもあります。

 

症状が進行すると、すると悪寒、発熱、心拍数や呼吸数の増加、嘔吐、下痢などの症状が見られ、心臓や肺、腎臓など臓器が呼吸不全、腎不全・、肝不全といった多臓器障害を引き起こし、重症化すると、4人に1人が亡くなるといわれてる大変危険な感染症の1つです。

破傷風とは

破傷風は土の中にいる破傷風菌が噛み傷や、ひっかき傷から体内に入ることで感染します。

破傷風の症状は細菌そのものが引き起こすのではなく、破傷風菌がつくる毒素が原因となります。

 

破傷風菌の毒素が体内へ入ると、脊髄や脳などの神経へのダメージが強まります。

潜伏期間は通常3日~3週間で、平均4~7日ごろから口を開くことができなくなったり、筋肉のこわばりが出てきたり、麻痺症状が表れたり…と進行していきます。

破傷風はあらかじめ予防接種しておくと感染を防止できます。

 

症状の軽い初期に適切な治療を行えば命に関わる事はありません。

しかし適切な治療が遅れると呼吸障害、心臓麻痺といった危険な状態になり、命を落とすこともあります。

まとめ

犬は色々な理由から人を噛んでしまうことがあります。

犬にとっても人にとっても、噛まれた後は嫌な思いをしてしまいますよね?

愛犬が誰かを噛んでしまったなんてことがないように、飼い主さんは注意をする必要があります。

もし噛まれてしまったときは必ず病院で受診して感染症などの二次的な病気のリスクを回避しましょう。

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