スーパーなんかで気軽に手に入るかんぴょう。
巻き寿司の具材や、煮物、和え物などとして食卓でよく見かける食材です。
節分の時期に愛犬にも恵方巻を食べさせようと思ったけれど
「犬はかんぴょうを食べても大丈夫なの?」
と思ったことはありませんか?
飼い主さんとしては気になるところですよね?
今回はこんな犬がかんぴょうを食べることについてまとめてみました。
犬はかんぴょうを食べても大丈夫?

巻き寿司や、煮物などに使われるかんぴょうですが犬はかんぴょうを食べても大丈夫なんでしょうか?
犬はかんぴょうを食べることができます。
与え方をきちんと守れば犬もかんぴょうを食べることができます。
そもそも、かんぴょうとはユウガオというキュウリなどと同じウリ科の植物です。
かんぴょうはユウガオの実をひも状に剥いて乾燥させた食材です。
私たちが食べているかんぴょうは乾燥しているかんぴょうを水でもどして調理しているものがほとんどすね。
そんなかんぴょうの栄養素やカロリー、犬に与えるときに注意することについて紹介します。
かんぴょうの栄養素は?
犬が食べることができるかんぴょうですがかんぴょうにはどんな栄養素が含まれているのでしょうか?
かんぴょうに含まれる栄養素と犬のからだへの働きについて紹介します。
かんぴょうはウリ科の野菜ですがビタミン類などの栄養素はキュウリなどと比べるとあまり含まれていません。
かんぴょうからは犬のからだに必要なビタミン類はあまり摂り入れることはできません。
しかし、ミネラル類の栄養素はキュウリなどに比べてもはるかに多く含んでいます。
特に多く含まれるミネラルはカリウムです。
同じウリ科のキュウリとくらべても、キュウリ100gあたりに含まれるカリウムは200mgです。
かんぴょうに含まれるカリウムの量は約9倍の1800mgにもなります。
カリウムは余分なナトリウムを尿として排出する栄養のため、高血圧やむくみを防ぐ効果が期待できます。
また、腎臓の老廃物を排出することで血液を健康的にする働きにも効果があります。
シニア犬の心臓病などの予防に効果が期待できますね。
カリウム以外にもカルシウムやマグネシウムといた犬のからだに必要な栄養素も含まれています。
その他に多く含まれている栄養素は食物繊維です。
もともと乾燥させていることもあり、かんぴょうに含まれる食物繊維の量はかんぴょう100gあたり30.1gです。
他の野菜に比べてもダントツで多く含まれています。
ゴボウやパセリ等にの食物繊維を多く含まれる食材に比べても5倍以上の食物繊維が含まれています。
食物繊維は犬のお腹の調子を整える働きがあります。
消化の働きをよくする腸内細菌を増やし、腸内環境を整え犬のお通じをよくする働きがあります。
しかし、たくさんの食物繊維を一度に摂ってしまうと犬のお腹ではうまく消化できないため与えすぎには注意が必要です。
かんぴょうのカロリーは?
気になるかんぴょうのカロリーは?
乾燥さしてあるかんぴょう100gあたりのカロリーは261㎉になります。
市販で売られているかんぴょうは一袋30gほどで販売されています。
巻き寿司1本に使用されるかんぴょう1本は5gほどで、13㎉になります。
カロリーが低いことで有名な食材ですが、とてもカロリーが低い食材ですね。
ドッグフードは100gで300㎉ほどになるので、ドッグフードに比べるとかなりヘルシーな食材と言えるでしょう。
与える量と調理の仕方について

犬が食べることができるかんぴょうですが、与え方には注意が必要です。
そんなかんぴょうの調理法と与える量について紹介します。
調理の仕方は?
かんぴょうは乾燥させてあるものを水でもどして使用します。
犬に与えるときも水でしっかり戻したものを与えるようにして下さい。
乾燥したままのかんぴょうは犬のおなかではうまく消化ができないので与えてはいけません。
水で戻したかんぴょうは、中火で30分程度茹でるようにします。
人が食べるときは15分ほどの茹で時間ですが、犬のおなかで消化しやすいように柔らかくなるまで茹でるようにします。
醤油、みりん、黒砂糖などで味付けしますが、調味料は人が食べるかんぴょうと同じ量を使用すると犬のからだには良くありません。
少しかんぴょうに色がつく程度で良いでしょう。
かんぴょうを与えるときはできるだけ小さくカットしてから与えるようにします。
犬は食べたものを噛まずに丸呑みにすることがほとんどです。
食物繊維を多く含むかんぴょうはそのままの状態では消化されずに便として排出されてしまうんですね。
また、大きなままのかんぴょうがお腹の中で詰まってしまってしまうリスクもあります。
できるだけ消化しやすいように細かくカットして与えるようにします。
与える量は?
犬にかんぴょうを与える量ですが、かんぴょうをごはんの代わりとして与えるのはNGですね。
かんぴょうを与えることでカロリーオーバーになる心配はありませんが、ダイエット食材としてはあまり向いていません。
他の野菜に比べて、ビタミン類が少ないことと食物繊維が多すぎることが理由です。
あくまでごはんのトッピングやおやつの代わり程度に与えるほうがいいですね。
他の食材と合わせて与えることで、栄養面も補うことができるので色々な食材と合わせて与えるようにします。
犬に与えるかんぴょうの量は、体重5㎏ほどの小型犬ならかんぴょう、1/2本、3g程度。
体重30㎏ほどの大型犬ならかんぴょう2,3本、10~15g程度が目安です。
与えすぎはかんぴょうに含まれる食物繊維によりお腹の調子を悪くする原因になるので注意が必要です。
節分など巻き寿司を食べるときには愛犬と一緒にかんぴょうが入った恵方巻を食べるのもいいかもっしれませんね。
アレルギーについて
犬はかんぴょうを食べることでアレルギーを発症してしまうことがあります。
かんぴょうを食べたことがない犬にかんぴょうを食べさせるときは少量のかんぴょうから食べさせるようにして下さい。
口の周りや、からだの皮膚の薄い所が赤くなったり、かゆがっている、吐いたり下痢をしているときはアレルギーを発症していると思われます。
動物病院で診てもらうようにしましょう。
また、同じウリ科のキュウリにアレルギーを持っている犬にはかんぴょうを与えるのは避けたほうがいいですね。
キュウリと同じウリ科のかんぴょうにも同じようにアレルギーを発症する可能性は高くなります。

まとめ
・与え方をきちんと守れば犬もかんぴょうを食べることができる
・かんぴょうにはカリウムなどのミネラル類の栄養素と食物繊維を多く含んだ食材。
・かんぴょうの調理法は、できるだけ柔らかくなるように茹でること消化しやすいように細かくカットすること。
・かんぴょうを与える量は小型犬ならかんぴょう1/2本、大型犬ならかんぴょう2,3本が適量。
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