犬のことわざは海外にもあるの?ことわざの一覧と意味について

「犬も歩けば棒にあたる」

古くから犬と生活をしてきた、日本の犬のことわざですが、

海外にも犬にまつわることわざはあるのでしょうか?

今回はこんな海外の犬にまつわることわざについてまとめてみました。

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犬にまつわる海外のことわざ

アメリカ

眠っている犬は、寝かせておけ

災いや、悪い結果をもたらすものは近寄らない、触らないという意味。

眠っている犬を無理やり起こしてしまうと、飼い主さんでも怒りたくなります。

日本のことわざでは「触らぬ神に祟りなし」が同じことわざになります。

吠える犬は噛みつかぬ

臆病な犬程、よく吠えます。

日本のことわざでは「弱い犬ほどよく吠える」が同じことわざになります。

中国

狗猪も余を食わず(ぐちょもよはくわず)

人の道から外れた人間が食べ残したものは、犬や豚ですら食べないというところから、

恩知らずな人を蔑む意味を表していて、人を罵るときに使われているそうです。

前漢の君子の座を乗っ取った王莽の使者に対して、伯母である皇后が

言い放ったとされています。

狗尾続貂(くびぞくちょう)

「狗尾」は犬のしっぽ、「貂」はテンは尾で飾った冠の事で、

中国、西晋の趙王司馬倫が帝位を称し一族の者をつまらない者まで多数高位高官に

つけたために、冠に使うテンの尾が不足し、犬の尾で代用するようになったことから、

つまらない人物がコネで優遇されている例えで使われます。

韓国

一家の喧嘩は犬の喧嘩

身内同士の喧嘩ほど醜いものはないという意味。

韓国では犬を軽蔑の代名詞として使われることが多く、

日本で使われるブタにあたる言葉になります。

韓国では「犬の値段」を安物の例えで使ったり、

かなわない夢、目標を「犬の夢」とけなす意味で使われています。

糞にまみれた犬が糠にまみれた犬を叱る

自分の非を省みず他人を責め立てること。

韓国ではも犬の糞は醜い物とされていています。

前で尻尾を振る犬は後ろで踵を噛む

目の前では友好的にふるまっている人も、油断できないことの例え。

犬も尻尾を振っていても喜んでいるとは限ろませんが、

人間も言っていることと、腹の中で考えていることは違うという事でしょう。

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モンゴル

疲れた犬にくっついた糞

踏んだり蹴ったりの例えです。

うまくいかないことが続いたり、失敗続きのときに使われます。

モンゴルでも犬の糞は悪いイメージがあるようです。

犬の顔をした人には、鞍が手に入らない

感じの悪い人は手助けをしてもらえないこと。

日本でも普段の行いが悪いと誰も助けてはくれませんが、モンゴルでも同じですね。

領主は裏切り者、犬は尾を振るもの

偉い人は平気で裏切るが、犬はいつでも信用できるパートナーであるという意味。

モンゴルで犬は番犬としても重要な役割を持っています。

人よりも犬のほうが信頼できるかもしれません。

インド

犬のしっぽは12年間真っすぐなパイプに入れておいても
真っすぐにはならない

子供のころの性格は、大人になっても変わらないという意味。

日本のことわざでは「三つ子の魂百まで」が同じ意味で使われています。

12年間も犬のしっぽをパイプに入れる例えは少し過激ですね。

インドネシア

犬が象に吠える

無力な者が力の大きい者に立てついても敵わないという意味。。

犬じゃなくても、象に勝てる者はそうそういないでしょう。

超大型犬のグレート・デーンやセント・バーナードでも太刀打ちできません。

タイ

犬に噛まれたら、噛み返すな

誰かに危害を加えられても、仕返しをしてはいけないことの意味。

悪意に悪意で応えるとおさまりがつかなくなり、

ロクなことならないということですね。

イギリス

犬を愛さない者は紳士でありえない

イギリスでの犬は牧羊犬としてだけではなく、飼い犬としても

「忠実な友人」と言われるほど深いつながりがあります。

それほどまでに愛すべき存在という事です。

ドイツ

犬が尾を振るのは主人より肉を思ってのこと

犬が主人に尻尾を振ってこびているときは、ごはんが欲しい時だけという意味です。

関わりのない人が、慕ってくるときは何か魂胆があるということですね。

犬と店主はただではお世辞を言わない

「犬が尾を振るのは主人より肉を思ってのこと」と同じ意味になります。

死んだ犬が噛みつくことはない

日本のことわざの「死人に口なし」と同じ意味になります。

死んでしまったら、相手に何をされても手出しかできない。

死んでしまっった者は、後から生きている者の思うように利用されやすいという事。

イタリア

飼い主のために犬のご機嫌取り

大切な人に気にいられるために飼い犬に気を遣うことで、

イタリアの男性が女性をナンパしている様子がうかがえます。

日本でも自分の愛犬によくしてくれている人には好意を持ってしまいますよね。

ロシア

家の飼い犬の喧嘩によその犬は加わるな

他人の喧嘩に口出しをするなという意味です。

喧嘩の仲裁に入ったつもりが、いつの間にか一緒になって

喧嘩をしてしまっている・・・なんてことはどこの国でもあるんですね。

スペイン

犬は月に吠えるが、月はいつも輝いている

取るに足らない者がいくら騒いでも、力がある者には敵わないという意味。

日本のことわざで「犬の遠吠え」が同じ意味になります。

犬が喧嘩をしていれば、狼は羊を食べる

小さなことにきをとらわれていると、大きなことを見落としてしまうという意味。

牧羊犬が喧嘩に夢中になり過ぎて、自分の仕事の意味や周りのことが分からなくなって

しまっているときに、狼が羊を食べてしまっていること。

まとめ

世界にも犬に関係することわざが色々とあります。

ことわざの意味を考えると皮肉ったおことわざから、面白いことわざからが

見て取れますよね。

今回の世界の犬ことわざをまとめてましたが、

犬は人間と強いつながりがあるパートナーだとあらためて感じさせられました。

関連記事:犬の十戒の作者と元ネタは?英語の原文と日本語訳版を紹介

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