逆立ちをしておしっこをする犬を見かけたことはないでしょうか?
テレビや動画でおもしろおかしく流れている映像をみたことがあると思いますが、
逆立ちをしておしっこをする、また片足を上げておしっこをするのには理由がありました。
犬がおしっこをするとき逆立ちをする、片足を上げる理由についてまとめてみました。
犬のおしっこの役割とは?
犬のおしっこ、排尿の役割は人間と同じで血中に溜まった不要な毒素や成分を腎臓で濾過し、体内の老廃物とともに体外へ出す排尿の役割があります。
そしてもう一つ体の水分量を調整する役割があります。
また犬のおしっこにはたくさんの犬の情報があります。
自分のおしっこの後をクンクンと匂いを嗅いで自分の情報の確認している姿もよく見られまよね?
おしっこによって自分の体調を確認していることもあるようです。
おしっこからは年齢、性別、健康状態、発情期かどうかなど、おしっこに含まれるフェロモンなどから犬同士は互いの情報を読み取ることができるのです。
また、おしっこをするのは排尿だけでなくマーキングという役割もあります。
オスの犬によく見られる行動で匂いを残すことで、自分の縄張りを誇示する行動です。
新しい場所での散歩ではマーキングによるおしっこの回数が増えることもあります。
これも縄張り意識が現れている行動ですね。
マーキングの意識が強い犬になるとおしっこを出していないのに排尿のポーズだけする面白い犬もいます。
犬が逆立ちをしておしっこをするのはなぜ?

逆立ちでおしっこをするのはマーキングによる自己主張が理由です。
小型の犬によく見られることで,より高い位置におしっこをかけることで自分の姿や情報を大きく見せる事ができます。
また、後から来た犬のおしっこから自分の匂い、マーキングが消されないようにしています。
電信柱などにおしっこをかけるのも高い所に自分の匂いを残す犬の工夫ですね。
人間の男性が身長を大きく見せるためにシークレットシューズを履いているみたいですね。
片足を上げたり、逆立ちをしながらおしっこをする犬はオスに多く見られます。
自己主張の意識が強いメスの犬の中にも足を上げておしっこをすることがあるようですね。
おしっこが終わった後に地面を蹴るしぐさもマーキングによるこうどうの一つです。
自分の匂いを大きく見せる以外にも、大きな範囲に自分の匂いを広げる工夫から現れている行動です。
また、前脚が発達している犬にも逆立ちをしながらおしっこをすることがあります。
マーキングからくる行動ではなく、おしっこをするときに踏ん張ることで後ろ脚が上がってしまうためだと言われています。
マーキングをする意味と理由
犬にはもともと縄張り意識が備わっていて、マーキングは犬にとって「ここは自分の縄張りだぞ!」というメッセージがあります。
野良犬や室外犬に縄張り意識があるように思われていますが、室内犬にも縄張り意識はあります。
犬によって縄張り意識の差はありますが、自分がリーダーだと勘違いしてしまうと部屋中にマーキングをしてしまうこともありようです。
室内でするマーキングには「かまって欲しい」といった意味を持っていることもあるようです。
お留守番が長くなったりすると部屋中におしっこすることで飼い主さんの注意を引こうとしています。
イタズラでしているのではなく「かまって欲しい」「寂しい」というメッセージがあるんですね。
まとめ
・犬のおしっこの役割は体に溜まった老廃物の排出と水分量の調整、 犬同士の情報交換とマーキングのため。
・逆立ちでおしっこをするのは高い位置におしっこをかけることで、 自分の姿を大きく見せる自己主張と自分の匂いを残すためのマーキングによるもの。
・おしっこをするときに踏ん張って後ろ脚が上がってしまっている。
・マーキングをする理由は「自分の縄張りだぞ!」という縄張り意識の行動。飼い主さんにかまって欲しいというメッセージ。
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