犬の血液型の種類とは?性格の違いと輸血の注意点とは?

私たち人の血液型はA型、B型、AB型、O型とありますが、犬にも血液型はあるのでしょうか?

また、人と同じように血液型で性格がかわるのでしょうか?

今回はこんな犬の血液型についてまとめてみました。

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犬にも血液型があるの?

人の血液型はA型、B型、AB型、O型4種類です。

気になる犬の血液型ですが、犬にも血液型は存在します。

1901年に発見されたランチェスターの法則により人の血液はAOB方式で4つの血液に分類されます。

犬の血液はDEA方式で分類されます。

DEA方式とは犬赤血球抗原、Dog Erythrocyte Antigensの略で一般的に認知されているのは8種類です。

8種類の他にも血液型は存在していて、個体数が少ない血液型も合わせると13種類以上になります。

「13種類以上」という表し方になっているのは、現在も研究がされていて、次々に新しい抗原が発見されているからです。

2007年ダルメシアンから発見された、「Dal」という抗原や、2017年には「Kai1」「kai2」という抗原が見つかっています。

DEA方式の血液型8種類は・・

・DEA1.1 ・DEA1.2 ・DEA3 ・DEA4 ・DEA5 ・DEA6 ・DEA7 ・DEA8

と分類されて、DEA方式以外のDalやKai1、Kai2など他のものを加えると13種類以上になります。

人と犬の血液型の違い

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人の血液型は4種類で犬の血液型はDEA方式では8種類ありました。

人と犬の血液型は種類の他にも大きな違いがあるようです。

人の血液型は1人に対して1種類です。

犬の血液型は人とは大きく違て、1匹の犬に複数の血液型が存在します。

「飼い主さんの血液型はA型です、愛犬はDEA1.1とDEA1.2とDEA3・・・」

というように1匹の犬に2種類も3種類もの血液型をもっているということです。

8種類の血液型の中でDEA1.1、DEA4、DEA6、DEA7の4種類を保有していることが多いようです。

犬の犬種によっても血液型の保有は変わります。

ほとんどの柴犬や秋田県、ヨークシャーテリアDEA1.1とDEA1.2の血液型を保有しています。

しかし、コリーからはDEA1.1とDEA1.2を保有しているものは見つかっていません。

また、住んでいる地域と保有している血液型の種類が関係していることも分かっています。

同じ犬種でも、生まれた地域が違うことで保有している血液型の種類の割合が大きく違っています。

血液型を調べるには?

人の血液型は、生まれたときに調べることがほとんどのようです。

急なケガや病気のときに血液型が分からないと、診断や治療に影響が出ますよね?

犬も同じように、血液型が分からないと急なケガや病気のときに困ったりすることがあります。

もしもの時のことを考えると、愛犬の血液型は知っておく必要があります。

血液型を調べるにはどうすればよいのでしょうか?

動物病院で検査をする

犬が受診できる動物病院で血液型を調べることができます。

血液型の判別はDEA1.1という型に対して、陽性か陰性かを調べる検査がほとんどです。

市販で販売されている検査キット

DEA1.1の陽性か陰性かを調べる検査キットは通販やペットショップでも販売されています。

検査機関に依頼する

検査機関に依頼することで、血液型の詳細な情報を調べることができます。

かかり付けの動物病院で相談すれば血液型を調べる検査機関を紹介してくれます。

血液型の違いで性格は変わるの?

A型の人は几帳面、B型の人はわがままといったように、犬も血液型で性格は変わるのでしょうか?

答えはNOです。

犬は人のように血液型が性格に影響することはないようです。

犬の性格は、犬種ごとの気質や育った環境に大きく影響を受けます。

特に子犬時代の社会化を見につける時期の環境が大きく影響します。

同じ血液型でも、育った環境で犬の性格は大きく変わってきます。

輸血の注意点とは?

犬の輸血のときに注意することは、血液型の検査で紹介した、血液型のDEA1.1という型に対して、陽性か陰性かが重要になります。

血液型のDEA1.1が陰性いの場合は血液を輸血に使用することができますが、陽性の場合は陰性の犬に血液を輸血することはできません。

血液型を調べるときにDEA1.1を調べる理由はDEA1.1が最も抗原抗体反応を引き起こす可能性が高い血液型だからです。

DEA1.1の血液型とは違って、抗原抗体反応を引き起こしにくい血液型もあります。

DEA4は比較的どの血液型に対しても抗原抗体反応を起こしにくい血液型で万能的な血液型と言えます。

犬も人と同じように輸血のために採血する血液の量は決まっています。

犬の血液の1/3以上を採血すると命に関わる量になるので、1/4を採血します。

もしもの時のために愛犬の血液型のDEA1.1が陽性か陰性かは調べておく必要があります。

まとめ

・犬の血液型はDEA方式で8種類、その他のものを合わせると13種類以上になる。

・血液型の違いでは、犬の性格は変わらない。

・輸血のときに注意することは、血液型のDEA1.1という型に対して、陽性か陰性かが重要になる。

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