愛犬の耳が遠くなった・聞こえないのは老化?病気が原因になっていることも

「散歩だよ!!」

散歩の時間に愛犬に呼び掛けても愛犬が来ません。

大好きな散歩の時間、散歩という言葉を聞くと大はしゃぎで飛んでくるはずなのに・・・

ふだんの様子を見ているとなんだか様子がおかしい。

「この子、耳が遠くなっているんじゃないの?」

愛犬の耳が遠くなっている気がします。

老化や何かの病気が原因なんでしょうか?

今回はこんな犬の耳が遠くなることについてまとめてみました。

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愛犬の耳が遠くなった・聞こえないのは老化?

犬の様子を見ていると、耳が遠くなったような気がします。

よくよく様子を見ると全く聞こえていないようにも見えます。

犬の耳が遠くなることには老化や病気が考えられます。

そんな犬の耳が遠くなることについて紹介します。

老化が原因

健康的な犬であれば、人よりも小さな音を聞き取ることができます。

また、人の耳よりもはるかに広い範囲の周波数を聞き取ることができます。

犬も歳をとると体の色々なところが衰え、耳が遠くなることも老化の一つです。

若いころはインターホンの音や、飼い主さんが帰ってきた音などにはとても敏感です。

しかし、老化によって耳が遠くなった犬は音による反応が悪くなったり、まったく聞こえていないこともあります。

・名前を呼んでも反応がない

・近づいても気が付かない

・「お手」や「おすわり」のコマンドに反応ができない

・寝ているときに物音がしても起きない

などの症状がみられると、老化により耳が遠くなっていると考えられます。

老化による聴力の低下はほとんど回復することはありません。

動物病院で耳が遠いことを理由で受診しても、どれくらい聞こえていないのかの判断も難しくなります。

犬の聴力の検査については、専門的な脳幹聴覚誘発反応検査というものがあります。

しかし、この脳幹聴覚誘発反応検査ができる動物病院はあまりありません。

耳が遠くなる時期は?

犬の耳が遠くなる時期はやはり、老化がはじまる時期に関係しています。

ほとんどの犬が耳の老化から目の老化の順番で聴覚と視覚の老化が始まります。

犬によって個体差がありますが、大型犬の老化は7歳頃から、小型犬の老化は9歳頃からです。

犬の健康状態や環境によっても、耳が遠くなる時期はかわってきます。

耳が遠くなってくる時期は10歳から13歳頃だといわれています。

私が以前飼っていたダックスフントは13歳頃から耳が遠くなっていました。

耳が遠くなった時、聞こえなくなったときのケアはどうすればいいの?

犬の耳が遠くなると、飼い主さんとしては色々と注意しなくてはいけないことがあります。

まず、耳が遠くなっていたり、聞こえていないことで周りの状況を把握できていないことがあります。

散歩や外出時などは特に注意が必要です。

車やバイク、自転車などの走る音が聞こえていないので、交通事故に合わないようにケアしてあげる必要があります。

散歩や外出するときは必ずリードを付けるようにして、車などの交通量が多い道は避けるほうがいいでしょう。

また、耳が遠くなっていることを自覚している犬と自覚していない犬がいます。

耳が遠くなっていることを自覚している犬にとっては、今までと環境が変わっていることに不安を感じてしまうことがあります。

飼い主さんが言ってることが分からなかったり、音が聞こえないことで周りの気配を感じることもできません。

今まで言葉で指示していたコマンドは、手やからだの動きを使って伝えてあげるといいでしょう。

口の動きも、大きな動きで大げさにしてあげることも大切です。

また、耳が遠くなっているので、急に体に触ったりすると驚かせてしまうことにもなってしまいいます。

驚いた拍子に、反射的に噛みついてしまうことも。

悪気はなくても、飼い主さんに噛みついたと精神的にショックを受ける犬もいるので、驚かせないようにしましょう。

犬が分かるように正面から、犬が気付きやすいようにしてあげるといいですね。

また、飼い主さんが不安な顔をしていると犬も不安になってしまうので笑顔で接してあげるほうがいいですね。

スキンシップとコミュニケーションの時間を増やしてあげると、犬の不安やストレスも軽減されます。

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耳が遠くなるのは病気が原因になっていることも

犬が歳をとって耳が遠くなっていることは老化が原因だと紹介しました。

しかし、老化と決めつけてはいけないかもしれません。

犬の耳が遠くなった様子が見られたときは、まず動物病院で耳の様子を見てもらうようにして下さい。

老化ではなく、耳の病気によって耳が聞こえにくくなっているのかもしれません。

こんな、老化以外の耳が遠くなっているときに見られる病気や原因について紹介します。

外耳炎や中耳炎が原因

犬の耳が遠くなっていることの原因は、外耳炎や中耳炎などの耳の病気が原因かもしれません。

外耳炎や中耳炎によって耳の通り道の外耳や鼓膜の内側の中耳が炎症を起こし腫れあがっていることが原因になっていることも。

特に外耳炎によって耳の通り道が腫れると、耳がふさがったような状態になり外の音はほとんど聞こえません。

また、耳の分泌物がたくさん出てしまうことで、耳の中に水が入ったような状態になり音が聞こえなくなっているのです。

この分泌物も耳の外に出ないと固まってしまって、大きな耳垢になります。

この大きな耳垢も耳の通り道をふさぎ、耳が遠くなったような症状になってしまうのです。

耳に異物が入っていることも

老化や耳の病気以外のも耳が聞こえにくくなる原因は、耳に異物が入ってしまっていることです。

植物の種ゴミなどが耳の中に入ってしまっていることもあります。

耳に異物が入ると、頭を振ったり、耳を床にこすったりする行動が見られるようになります。

耳に入った異物がとれると問題はないのですが、犬の外耳はLの字にお折れ曲がっているため鼓膜近くまで行くと取れにくいことも。

また、鼓膜近くまで入った異物が原因で鼓膜を傷つけてしまって、耳が聞こえにくくなってしまっていることもあります。

愛犬の耳が遠くなったと思ったら動物病院へ

犬の耳が遠くなっている様子が見られたときはまず動物病院で受診するようにしましょう。

歳をとったシニア犬だからといって、老化が原因だと決めつけてはいけません。

耳の病気や、外因的なことが原因になっているかもしれません。

まず、動物病院で受診して、耳が遠くなっている原因について相談するようにしましょう。

耳の病気などであれば治療することで、もと通り耳が聞こえるようになるでしょう。

また、毎日の犬とのコミュニケーションの中で、ふだんの耳の聞こえている状態を把握しておくことも大切です。

まとめ

・犬は老化により、耳が遠くなる。

・犬の耳が遠くなっている原因は、耳の病気や異物が入っていることが原因。

・犬の耳が遠くなったと感じたときは、老化以外にも原因があるので動物病院で受診するようにする。

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