犬の待てとおあずけの違いは?しつけの方法といつから始めるべき?

犬のしつけの中でも代表的な「待て」と「おあずけ」があります。

しつけをしている飼い主さん自身が「待て」と「おあずけ」の意味を理解していないかもしれません。

犬にとっての正しい「待て」と「おあずけ」についてまとめてみました。

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犬のしつけ「待て」と「おあずけ」の違いと意味は?

犬のしつけの「待て」ですがこの言葉の通り、犬の行動を止めるために使うしつけです。

「待て」ができるようになれば問題行動の抑制になります。

小動物や子供に飛びかかろうとしたり、急に道路に飛び出しそうになったりと犬の行動を止める役割があります。

また、犬が苦手な人もいます。

あなたの愛犬が悪気がなくても、近寄っただけで犬が苦手な人は怖がったりすることも・・・

犬自身をトラブルや事故などから守るしつけになっているんですね。

買い物や、お出かけのときも「待て」がしっかりできると飼主さんも安心できますね。

飼い主さんとの主従関係が大切で「待て」をすることの意味より、飼い主さんの指示を聞くことが大切だと覚えさせます。

 

「おあずけ」食べものに関するトラブル、事故を防ぐ上で重要なしつけになります。

目を離した隙に、テーブルの上に置いていたチョコレートを食べていた!

なんてことはないでしょうか?

チョコレートは犬にとって危険な食べ物です。

犬の盗み食いや、誤食事故から防ぐしつけになります。

また犬は野生時代、リーダーを中心として暮らす動物でした。

狩りで得た獲物を最初に食べるのはリーダーで、他の犬はリーダーの許可が下りて、はじめてごはんを食べることができたんですね。

 

家庭の中ではリーダーは飼い主さんです。

勝手にごはんを食べ始める癖がつくと、犬は自分が飼い主さんよりも上だと思うようになり、反抗的な態度をとることもあります。

 

「おあずけ」は飼い主さんとの信頼関係を作る上でたいせつなしつけになります。

犬の「待て」と「おあずけ」の違い

「待て」は飼い主さんの指示に従い行動を止めその場で静止(オスワリ)をすることを言います。

「おあずけ」は目の前の食べ物に対して「待て」をすることなのです。

 

犬にとって「待て」「おあずけ」は別物で、ごはんの前にだけ「おあずけ」ばかりしていると、目の前に食べ物がないと「待て」ができない犬もいます。

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しつけはいつからはじめるのか?

理解力がつきはじめる生後4、5か月頃がしつけをはじめる最適な時期です。

生後6、7か月前後で犬の本来持つ気質、性質が出るといわれています。

オス、メスの性的成熟や警戒心、縄張り意識が見られると同時に、穏やか、繊細、やんちゃ、気が強いなど、親犬から受け継いだ気質、性質がはっきりした形であらわれます。

この時期まで、性質、気質の判断はできません。

 

もし、狂暴な性質、気質を持った犬の場合、6、7か月になってからしつけをしても困難です。

中型犬、大型犬の場合、体力的にも犬の方が勝るため、力ずくでいうことを聞かせようとして、かえって飼い主さんが痛手を負い、主従関係が逆転するこもあります。

どんな、犬も人間社会でともに生活ができるよう、4、5か月の子犬のうちからしつけをはじめましょう。

 

大型犬の場合は3か月からでもかまいません。

「待て」の教え方

「待て」のしつけは簡単なものですが、覚えるまでに時間がかかる犬もいるため根気が必要です。

焦らず、根気を持って教えてあげましょう。

最初からマテができなくても叱ってはいけません。

飼い主さんの指示に間違った行動をとっても、「こういう風にするんだよ」と体を支えてあげたりしながら教えることが大切です。

 

少しでもできれば、すぐに褒めるようにしていきます。

初めて「待て」を教えるときは、落ち着いた場所で教えてあげるほういいですね。

他の犬がいる所や、見たことがない所でいきなりトレーニングをスタートしても飼い主さんの指示に集中できません。

家の中など落ち着けるところでできるようになってから、すこしずつ違う場所でもできるよう場所を変えていくようにしましょう。

少しづつ慣れてきたら、他の犬がいるところや、人通りの多い所でもできるようにトレーニング場所を変えていきます。

 

「待て」の教え方ですが、まずオスワリがをさせて、手の平を鼻先に出し「待て」と合図します。

「待て」の合図と手の動きを一致させることで犬に声と手の動きを認識させましょう。

そして解除の合図「ヨシ」を教えていきます。

1秒でも待つことができれば、少しのおやつをあげて褒めてあげます。

5秒、10秒、30秒、1分と少しずつ時間を延ばしていくようにしていきます。

トレーニングのステップアップとして「待て」をしている間飼い主さんは犬の周りを一周まわってみます。

飼い主さんの他の動きにつられることなく「待て」ができるように教えましょう。

 

「待て」の言葉と手の動きを覚えることができるようになれば、合図だけでできるようにもなります。

「待て」の手の動きだけ、声だけでも指示が理解できるようにトレーニングをしていきましょう。

 

また、少し離れた位置から「待て」と合図お送り、マテができるようにトレーニングをすることで離れたところからでも指示を聞くことができるようになります。

「オアズケ」の教え方と注意すること

まず犬にとって「待て」ができていないと「おあずけ」はできません!!

目の前にごはんという刺激があるのに急にごはんをめの前にしてじっとはいてられないんですね。

まず「待て」をしっかり覚えてから次に「おあずけ」を教えます。

 

おあずけ」の教え方ですが、「待て」の指示で待たせ、「ヨシ」の指示で食べさせます。

 

ごはんを床に置き「待て」の指示で待たせます。その時普段の「待て」と同じように「オスワリ」ができて待つ姿勢が確認出来たら「ヨシ」の指示を出しましょう。

 

飼い主さんの指示を聞いて食べ始めることが重要なので、普段の「待て」のように時間を延ばす必要はありません。

よく長時間の「おあずけ」をさせているテレビや動画の映像がありますが、犬にとってはストレスになります。

食事時に「おあずけ」をさせると、人でも同様ですが、空腹で待たせるとストレス度がドンドン上昇します。

普段のマテができなくなったり、急そいでごはんを食べてしまったりとデメリットでしかないため、食事の「おあずけ」はメリハリが大切です。

まとめ

・「待て」は犬の行動を抑制するしつけで、事故やトラブルから守るうえで大切なしつけ。

・しつけをはじめるのは生後3、4か月から。

・「おあずけ」は「待て」を教えてから。メリハリが大切。

 

間違ったしつけは、犬にとってはストレスになり飼い主さんとの信頼関係にも悪い影響が出ることもあります。

飼い主さんは犬の行動を抑制する「待て」のしつけの意味を理解をしたうえで、正しいしつけ方法で「待て」を覚えさせてあげたいですね。

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