ポメラニアンやミニチュアダックス、チワワなどの小型犬は吠えるというイメージが定着しています。
家のチャイムが鳴ると大騒ぎを起こして「ワン、ワン!!ウーっ!!ワン」と吠えます。
「犬が吠えるのは仕方ないか。」と受け止めていないでしょうか?
チャイムが鳴ると大騒ぎを起こして吠える理由と対処法についてまとめてみました。
犬がチャイムが鳴ると大騒ぎをして吠えるのはなぜ
犬はテリトリーを守ろうとする意識が強い動物です。
外敵が自分の縄張への侵入にはことのほかデリケート、玄関に近づく足音やチャイムの音は、犬にとっては外敵が侵入する警告音なのです。
チャイムと同時に表れる荷物の宅配委員や回覧板を持ってきてくれたご近所さんは犬にとっては見たことのない人。
いつもチャイムが鳴ることで、見たことがない人、知らない人がでてくるから、犬にとってはチャイムの音=「敵が来たぞ!!」になっているんですね。
チャイムのおとが聞こえてくれば当然、DNAに組み込まれた吠えるという警戒本能は全開!!
また、「敵を追っ払わなきゃ!」と自衛のために吠え続けます。
また、知っている人でもチャイムを鳴らして家に入ると吠えるのは、このチャイムが鳴ると吠えることが習慣づけされてしまっている証拠です。
こうなってしまうと、「チャイムが鳴る。」=吠える というっことになっています。
飼主さんであっても、知っている人でも関係はありません。
チャイムが鳴ると吠えて、追い返さなくてはいけないと習慣づけされてしまっているんですね。
吠える理由としつけの方法について
チャイムが鳴ると「敵が来たぞ!!」と吠えるのは本来リーダーへ知らせるための行動を意味します。
なので、飼い主さんの「マテ」「スワレ」の号令で静止するのであれば、問題はありません。
リーダーに知らせるまでが自分の役割だと心得ているからですね。
「あとは、リーダーおねがいしっますっ!!」が犬が一番安心できるポジションです。
訪問者が来ても「リーダーが守ってくれる」「僕がでしゃばる必要はないもんね。」という状態は犬にとってはストレスがなく幸せです。
ところが、現実は、飼い主さんの号令聞かず、「ワン、ワン!!」
「お~ワレっ!!どこの者じゃ!?」と吠え続け群れを守るという立場にいる犬は、
ヘトヘトになっています。(飼い主さんもご近所さんへの気遣いでヘトヘトですが・・)
飼い主さんと犬の主従関係が逆転してしまっていることが原因なんですね。
飼い主さんが「主」、犬が「従」の関係がしっかりできていれば、飼い主さんの
「マテ」、「スワレ」の号令で静かになり、犬にとっても自分のテリトリーで安心できていることにもなります。
吠え癖を治す方法は、飼い主さんとの主従関係をしっかり築き「マテ」「スワレ」の
静止の訓練をする方法と「つけっぱなしリード」があります。
飼い主さんとの「マテ」「スワレ」の訓練は時間がかかることがありますが、「つけぱなしリード」はあっという吠え癖が治ることがあります。
「つけぱなしリード」は家の中でもリードをつけぱなしにしておいて、「ワンワン」と吠えたときに瞬時にリードチョンと引くものです。
首に不快感お与えることで、考えさせることが目的なので、ひっぱたままは効果が薄くなります。
引いたら緩めて、チョンと引き上げ、緩めます。両足が少し浮くくらいがベストです。
注意するところは、瞬時に行う事と吠え癖がなくなるまで行う事です。
途中でやめてしまうと首に不快なことが起こっただけで、犬にとってはなにが起きたのか分からないままになってしまいます。
この訓練は早く覚えることができる犬もいれば、ゆっくり覚える犬もいます。
焦らず、根気よくすることが大切です。
リードコントロールはかわいそうに思えますが、これは母犬が子犬をしつける方法と同じ方法です。
母犬は子犬の首をくわえ込み、してはいけないことを教えます。
まとめ
・犬にとってチャイムの音は敵が来た時のサインでリーダーに知らせるために吠えている。
・リーダーの静止を聞かず吠え続けるのは主従関係が崩れているため。
・吠え癖をなおすには、主従関係をしっかり築いて「マテ」「スワレ」の訓練をする。「リードつけっぱなし」の訓練も効果的。
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