あなたの愛犬はいつもどんな寝方をしていますか?
あお向けで寝ていたり、横向きで寝ていたり、うつ伏せで寝ていたり、色々な寝方をしていると思います。
いつもは横向きで寝ていた愛犬がうつ伏せで寝ていることが多くなった!?
こんなうつ伏せで寝ている寝方は病気のサインかもしれません。
今回は犬のうつ伏せで寝る寝方についてまとめてみました。
うつ伏せで寝る寝方は病気?

いつも色々な寝方をする犬がうつ伏せで寝ることが多くなったことには理由がありました。
あお向けで寝ることや横向きで寝ることが苦しくなり、その体制で寝ることを避けるようになっているかもしれません。
うつ伏せで寝る犬の多くに見られる病気で僧帽弁閉鎖不全症があります。
犬の僧帽弁閉鎖不全症は小型のシニア犬に多く見られる心臓の病気です。
僧帽弁閉鎖不全症を発症すると咳や呼吸困難の症状がみられるようになります。
症状がひどくなると、うつ伏せで寝ることもつらくなることもあるようです。
うつ伏せや横向きで寝ることで、体を休めたり眠りに入ったりしますが、うつ伏せで寝ている状態でも呼吸がつらくなると、少しでも楽な姿勢で寝れるように座ったまま寝ることもあります。
座ったままの状態では、なかなか熟睡できず、体を休めることはできません。
また僧帽弁閉鎖不全症の症状で血液中のヘモグロビンが肺で充分な酸素と結合することが出来なくなると、粘膜などが青白くなり、チアノーゼを起こすこともあります。
チアノーゼを通常ピンク色の舌が紫色になり、酸欠状態になっています。
愛犬の寝方がいつもと違う、呼吸が荒い,舌の色が変色したいる、呼吸の数が多くなったというときは僧帽弁閉鎖不全症の疑いがあるので、少しでも心配であれば動物病院で診察しましょう。
僧帽弁閉鎖不全症の治療は食事療法や体重管理、運動制限、そして血管拡張剤などの投薬といった内科的な治療が中心になります。
僧帽弁閉鎖不全症の予防は、早期発見・早期治療が大切です。
心臓は一度悪くなると元には戻らない臓器ですので、悪いと判明したら進行を少しでも遅らせたり、体調維持する必要があります。
うつ伏せで寝ている理由の病気は心臓の病気だけでなく、内臓全般が不調をきたしていることもあります。
お腹を下していたり、食べ過ぎなどで、うつ伏せ以外の姿勢がお腹を圧迫して負担がかかるためだと考えられます。
普段と違う寝方をしていて元気がない、食欲不振など変わった様子が見られたときはよく様子を見てあげるようにしましょう。
うつ伏せで寝る行動と意味について
うつ伏せで寝てるから病気になっているとは限りません。
うつ伏せで寝ている寝方は本来、犬にとってはごく自然な寝方です。
深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠がありますが、うつ伏せで寝ている寝方は眠りの浅いレム睡眠がほとんどだと言われています。
周りを少し警戒している状態で、うつ伏せの姿勢で寝ているときは、飼い主さんの呼びかけや、物音がしたりすると、ぱちりと目を開けて周りの様子をうかがいます。
また、伏せをしている姿勢は瞬時に行動できる体制で、お腹の弱点部分を地面で守っていたり、お腹を地面につけることで、毛の薄いお腹から体温を逃がさない役割にもなっています。
顎を地面につけている理由は地面の振動や物音を素早く察知できるようになっていて敵や獲物に対して反応できるようになっいています。
野生時代、狩りをしたり、敵から身を守ったりしていた犬にとってはうつ伏せで寝る姿勢が自然な寝方であったと考えられます。
留守番をしている犬が飼い主さんの帰りを待って、玄関先で待っているときもうつ伏せで寝ていることが多く見られます。
飼い主さんが早く帰ってこないか周りの者音などに聞き耳を立てているんですね。
まとめ
・うつ伏せで寝る寝方は他の体制で寝ることが苦しいサインかもしれない。
・うつ伏せで寝るいぬの多くに見られる病気で僧帽弁閉鎖不全症という病気がある。
・うつ伏せで寝る寝方は犬本来の寝方で野生時代の名残。
関連記事:犬が洗濯物の上に乗って寝るのはなぜ?タオルの匂いが好きな理由について
犬が飼い主さんの足元で寝る理由は?寝ている位置でわかる信頼関係とは?
犬は冬になるとよく寝るのは気のせい?日照時間と気温が関係しているの?
コメントを残す