節分の日に豆まきをすることが日本の風習ですね。
「鬼は外。福は内。」
豆をまくことで、邪気を追い払い、福を呼び込みます。
また、豆をまいた後は歳の数の豆を食べます。
豆をまいて、豆を食べる節分ですが、この豆まきの豆は犬が食べても大丈夫なんでしょうか?
今回はこんな豆まきの豆を犬が食べることについてまとめてみました。
節分の豆まきの豆を犬が食べても大丈夫?

節分の日に豆をまいて、豆を食べます。
豆をまく理由は、季節の変わり目には「邪気」が入りやすいと考えられていたためです。
大豆に宿っている穀霊で邪気を追い払うことができるとされていて、摩の目(まのめ・・豆)と語呂合わせがされています。
また、炒った豆を使う理由は、豆を炒るという言葉は、摩の目を射るという言葉と掛けているようです。
豆を歳の数だけ食べる理由は、火で炒り、邪気を払った豆は『福豆』と呼ばれ、福を年の数だけ身体に取り入れることで
“次の年も健康で幸せに過ごせますように”と願った、ということです。
節分の日に豆をまいて、豆を食べることには意味がありました。
私たちは、節分の豆まきの豆を食べることができます。
豆を食べることは、縁起ごとでできれば愛犬にも豆まきの豆を食べさせてあげたいと思う飼い主さんもいるでしょう。
犬も豆まきの豆を食べることはできるのでしょうか?
豆まきの豆は大豆を炒ったものです。
犬は大豆を食べることができます。
大豆で作られた、豆腐や枝豆は与え方をきちんと守れば犬も食べることができる食材です。
では、豆まきの豆は犬も食べることができるのでは?と思う飼い主さんもいるでしょう。
豆まきの豆ですが、犬も食べることができます。
ただ、与え方に注意しなければいけない食材です。
そんな豆まきの豆を犬に与えるときに注意することについて紹介します。
豆まきの豆は消化に悪いの?

豆巻きに使われる豆の原料は大豆です。
大豆は食物繊維を多く含む食材ですね。
犬は私たち人とは違って食物繊維が多く入った食材を消化するのは苦手です。
適度な量の食物繊維であれば、犬のお腹の調子を整えたり、便秘を解消することができます。
しかし、たくさんの食物繊維を一度に摂り入れてしまうと逆効果で、お腹がゆるくなったり下痢の原因になってしまうんですね。
豆まきの大豆もたくさん食べてしまうと、お腹がゆるくなる原因になってしまうので注意が必要です。
また、豆まきに使う豆は大豆を炒ったものでとても固い状態です。
犬は食べ物を丸呑みにしてしまうことがほとんどです。
豆まきの豆を食べても消化せずにそのまま、うんちに混ざって出てくることが多いと思われます。
うんちと混ざって出てくるのであれば問題はないのですが、消化されないままの豆がおなかの中で詰まってしまう危険もあります。
豆まきの豆を与えるときは、細かく砕いてから与えるといいですね。
また、豆だけを与えるのではなく、ふだんのごはんと一緒に与えることで消化がしやすくなります。
大豆アレルギーについて
犬は豆まきの豆を食べることでアレルギーを発症することがあります。
大豆に対しえアレルギーを持っている犬は増えているといわれています。
大豆を食べたことがない犬に豆まき豆を与えるときは少量からはじめるようにしましょう。
アレルギーを発症すると、からだの皮膚が薄い所が赤くはれたりかゆみが出ます。
また、くしゃみや抜け毛、フケが多くなるなど皮膚に影響が出ることが多くあります。
アレルギーの症状がみられたときは、かかり付けの動物病院で受診するようにしてください。
また、大豆アレルギーを持っている犬は、豆腐などの大豆が原料になっているものを食べさせるのは避けるほうがいいでしょう。
大豆に含まれる毒とは?
「大豆は犬にとって毒だから、与えてはいけない!!」
ということを聞いたことはないでしょうか?
大豆にはトリプシン・インヒビターという成分が含まれています。
このトリプシン・インヒビターは犬にとっては中毒症状を引き起こす成分です。
ただ、このトリプシン・インヒビターは長時間加熱することでその毒性は失われます。
豆まきの豆は加熱処理を行われいるので、毒性は失われていると思われます。
しかし、市販で販売されている豆まきの豆はどれくらいの時間、加熱されているのかは分かりません。
犬に与えるときはもう一度、加熱してみると安心ですね。
家庭で加熱するときは、フライパンで焦げない程度に炒ってあげるといいですね。
愛犬と一緒に豆まきを楽しむ方法は?

豆まきの豆は少しであれば犬も食べるいことができます。
ただ、豆をまくことを考えてみると、まいた豆を愛犬が全部食べてしまう姿を想像してしまうんじゃないでしょうか?
犬にしてみれば、豆をまくことはおいしいおやつをまいているように思っているのかもしれません。
たくさんまいた豆は、いぬにとってはたくさんのおやつです。
「食べてはいけない!!」
と、しつけても犬にとっては理解ができないかもしれません。
では、愛犬と豆まきを楽しむにはどうすればいいのでしょうか?
豆まきをする豆を犬が食べてしまうことはすぐにはしつけることは難しいことです。
では、豆ではなく、おやつや犬が食べることができる食べ物であれば安心できますよね。
豆まきは縁起事ですが、愛犬と一緒に鬼を追い出し、福を呼び込めるようにする気持ちがあれば大丈夫です。
豆まきが終われば、歳の数の豆を一緒に食べるといいでしょう。
歳の数くらいの豆であれば犬のからだに悪い影響は出ないでしょう。
また、犬に与える豆は茹でてあげて柔らかくしたものを食べさせてあげるのもいいですね。

まとめ
・豆まきの豆は犬も食べることができる、ただ与えるときには注意が必要。
・豆に含まれる食物繊維をたくさん摂ってしまうとお腹がゆるくなったり、下痢の原因になる。
・硬いままの豆は、犬のお腹ではうまく消化できないので細かくカットしてあげるか、ゆでて柔らかくしたものを与える。
・豆まきの豆を食べることでアレルギーを発症することがある。
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