土用の丑の日にうなぎを食べる。
丑の日に「う」のつく食べ物を食べることが良いといわれています。
栄養満点の食材のうなぎですが、犬もうなぎを食べることができるのでしょうか?
今回はこんな犬がうなぎを食べることについてまとめてみました。
目次
犬はうなぎを食べても大丈夫?

与え方を守れば、犬は魚を食べることができます。
魚を食べることができる犬はうなぎを食べても大丈夫なんでしょうか?
犬はうなぎを食べることができます。
与え方をきちんと守れば犬はうなぎを食べても大丈夫です。
うなぎを生で食べるのはダメ?
うなぎ、ウツボ、アナゴといった、うなぎの仲間にあたる魚は、血中に『イクチオヘモトキシン』というタンパク質の毒が含まれています。
イクチオヘモトキシンは加熱をすることで毒性が失われます。
60℃で5分間加熱すると安全うなぎを食べることができます。
生のうなぎを食べると、下痢、嘔吐、皮膚の発疹、チアノーゼ、感覚異常、麻痺、呼吸困難が引き起こします。
命を落とすほど猛毒でないせいか、知らない人もけっこう多いようです。
人とは違って体の小さな犬にとっては命に関わることもあります。
犬にうなぎを与えるときは、必ず火を通してから与えるようにしましょう。
うなぎやアナゴの刺身がない理由はこの血中に含まれる毒に理由がありました。
うなぎの栄養素は?
ビタミンA
うなぎに含まれるビタミンAはとても多く含んでいます。
ビタミンAは犬の皮膚や被毛を健康的に保つ働きがあります。
また、ビタミンAは目の病気の予防や、からだの免疫力を高める働きがあります。
風邪をひきやすい犬やシニア犬の白内障予防にはピッタリの食材です。
ビタミンB
ビタミンBは、食欲の増加、お腹の調子を整え、疲れを取る効果があり、犬の体調を整える働きがあります。
代謝をスムーズにする働きもあるので、肥満防止にも効果的です。
子犬の成長には欠かせない栄養素です。
ビタミンD
ビタミンDは小腸からのカルシウムやリンの吸収を助ける働きがあり、骨や歯の成長を促進します。
うなぎはカルシウムも多く含まれている為、成長期の犬や、シニア犬にはピッタリの食材です。
ビタミンE
ビタミンEは、細胞が老化するのを防ぐ役割があります。
皮膚病やガンの予防になり、犬を若々しく保つために必要な栄養素です。
カルシウム
カルシウムは、骨や歯を丈夫に保ちます。
またうなぎはビタミンDも多く含まれている為、吸収効率が良い食べ物です。
コラーゲン
うなぎの皮の内側はコラーゲンを多く含んでいます。犬の皮膚や被毛を健康的に保つ働きがあります。
DHA、EPA
サプリメントなどでもよくDHAやEPAばどの成分が入っているものがあります。
脳の老化を防止したり、がん予防、皮膚の粘膜の状態をよくする働きがあります。
うなぎのカロリーは?
気になるうなぎのカロリーですが・・・
生のうなぎは100gあたり255㎉です。
白焼にしたうなぎ100gあたり331㎉です。
蒲焼にしたうなぎ100gあたり293㎉です。
犬が一日に必要なカロリーの1/10ほどを目安として与えるようにしましょう。
体重が5㎏くらいまでの小型犬なら1日に必要なカロリーはおおよそ、550㎉程です。
うなぎを与える量は30gほどが適量になると思います。
頭を取った蒲焼、1匹は約160gです。蒲焼なら1匹で469㎉ほどになります。
うなぎの旬は?
夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣があるせいか、うなぎの旬は夏だと思うことが多いようです。
うなぎの旬が夏だというのは間違いで、本当は秋から冬にかけて、10~12月頃なんです。
うなぎは、冬の寒い時期になると冬眠をします。
冬眠前は体に脂などの養分を蓄えていますよね、また産卵期でもあることから脂がたくさんのる時期になります。
旬の時期のうなぎはビタミン類もたくさん含んでいるので、旬のうなぎを愛犬と一緒に食べてみてはいかがでしょうか?
おすすめの部位は?
うなぎに含まれる栄養素がたくさん入っている部位は「肝」です。
うなぎの肝は身の部分に比べて、約5倍のビタミンAが含まれています。

他の魚との栄養素の比較
栄養満点のうなぎですが他の魚とのどのくらい含まれる栄養がちがうのでしょうか?
他の魚との栄養の比較を紹介します。
うなぎ 100gあたりに含まれる栄養素

ビタミンA 5000IU
ビタミンB 150mg
ビタミンD 760IU
タンパク質 23g
脂質 24.4g
カルシウム 150mg
サバ 100gあたりに含まれる栄養素

ビタミンA 100IU
ビタミンB 70㎎
ビタミンD 410IU
タンパク質 20.6g
脂質 16.8g
カルシウム 330mg
タイ 100gあたりに含まれる栄養素

ビタミンA 800IU
ビタミンB 120㎎
ビタミンD 450IU
タンパク質 20.6g
脂質 5.8g
カルシウム 440mg
うなぎは他の魚と比較するとビタミン類が多く含んでいることが分かります。
特に多いのがビタミンA!!ですね。
うなぎは、犬の健康に欠かすことができないビタミンを摂ることができる食材です。
うなぎの与え方
栄養をたくさん含んだうなぎですが、どのようにうなぎを与えればいいのでしょうか?
うなぎの与え方と注意することについて紹介します。
与えすぎは下痢になる?
うなぎは他の魚に比べると脂質を多く含んでいます。
犬のお腹はたくさんの脂質を消化することができません。
うなぎの与えすぎると、お腹がゆるくなりやすく、下痢の原因になってしまいます。
また、与えすぎはカロリーオバーになってしまって、肥満の原因になるので与えすぎには注意が必要です。
犬が1日に必要なカロリーの1/10程度にするのがいいですね。
うなぎの骨にも注意が必要?
うなぎの小骨程度なら、喉や食道でつまる心配はないですね。
しかし、頭の部分の骨は少し大きいので、頭は取り除いてから与えるようにしましょう。
塩分にも注意が必要?
犬に蒲焼のうなぎをそのまま与えることはお勧めしません。
蒲焼のタレに含まれる塩分は犬にとっては、必要な塩分の量よりも多くなってしまうようです。
蒲焼のうなぎを犬に与えるときは、タレを落として、お湯で洗ってから与えるようにしましょう。
タレをかけて焼く前のうなぎが白焼きです。

蒲焼に比べると白焼のほうが塩分の量はかなり少なめです。
スーパーなどで販売されているうなぎは、ほとんどが蒲焼の状態です。
うなぎ屋さんがあれば、白焼のうなぎを購入することができるかもしれませんが、白焼のうなぎはスーパーでは、なかなか購入することはできません。
愛犬に白焼のうなぎを食べさせたいときは通販がおすすめです。
通販なら、白焼きうなぎを簡単に購入することができ、塩分カットされた白焼も販売されています。
まとめ
うなぎにはたくさんの栄養が入っていました。
与え方をきちんと守れば、うなぎは犬のからだにとてもいい食材です。
土用の丑の日に愛犬とうなぎを食べてみてはいかがでしょうか?
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